野生のカナヘビは気温が低くなってくる11月頃には冬眠をして冬を越します。ですので10月頃にはカナヘビをどうやって冬を越すか考えなくてはなりません。
まず、冬を越す方法は
①冬眠させる(ガラスケージやヒーターを揃える必要がない。ですが難しい)
②ヒーターなどを準備して加温飼育する(これが一般的)
があります。
今回は冬眠のさせ方を紹介します。
カナヘビの冬眠は飼育下では難しく、失敗することが多いと言われています。ですが、我が家ではカナヘビを冬眠させ、無事に成功したので、その時のやり方を紹介します。
カナヘビの冬眠のさせ方
カナヘビは気温約18℃を下回ってくる11月頃に冬眠を始め、最高気温約18℃になる3月頃に冬眠から目覚めます。
では、具体的に冬眠を成功させるために行った準備や管理について紹介していきます。
道具

床材を冬眠用に保湿、保温効果が高いものにしました。
1.プラケース
2.床材(ジクラ ヤシガラマット 細目 8L)
3.インテリアバーク(ダイソー)
4.水入れ
冬眠の準備

1.ジクラ ヤシガラマットを水でふやかし、厚さ7cm程度敷きます。(もっと浅くても大丈夫だと思います)
ジクラヤシガラマットは保温性と保湿性が高く、水でふやかすタイプなので土に適度な水分が含まれます。また、非常に腐りにくいのも特徴です!
2.その上にインテリアバークを敷きます。
カナヘビが身を隠しやすくする為と、保温、保湿と土の乾燥防止の為に敷きます。

3.水入れを用意する。
カナヘビが冬眠を失敗する最大の原因は水分管理とも言われています。冬眠する直前まで水を飲むのでいつでも飲めるように水を用意して置きましょう。また、冬眠中でも途中で目が覚めたときや、冬眠明けにすぐに飲めるように常に水を切らさないようにしておきましょう。

4.餌も用意
気温が高く、すぐに冬眠しない場合や、冬眠から覚めた時に食べれるよう餌を用意しておきます。
保管場所
・窓際の日が当たる場所で保管しました。

気温

保管場所の気温は最低4℃、平均気温は12℃ぐらいでした。飼育下で冬眠をさせる場合は氷点下にならないような場所で保管したほうがいいと言われています。
冬眠中
部屋の中で飼育している場合でもケース内の最高気温が約18℃を下回ってくると、インテリアバークに隠れる時間や睡眠時間が長くなり、自然に冬眠に入ります。冬眠前はいつもと変わらず餌を与え、特にお腹の中を空にするような事はしませんでした。(お腹の中を空にしないと食べたものが中で腐るという情報もあります)
冬眠明け
カナヘビはインテリアバークの中に潜り、3月までまったく地上に出てきませんでしたが、3月初旬の暖かい日(最高気温18℃)に水飲み場が汚れていました、温かくなって少し活動したと思われます。気温が下がった次の日からまた、活動した様子は見られませんでした。
カナヘビは冬の間は完全に冬眠して寝ているのではなく時々目を覚まし、また冬眠することが多いようです。やはり気温が高い晴れの日(20℃近く)に活動するようです。
自然に冬眠から覚めた
3〜4月の暖かい日が続くと完全に目が覚め、毎日出てくるようになれば完全に冬眠から覚めたと思っていいでしょう。しばらくすれば餌を食べるので常に餌と水を用意して置いておきましょう。
冬眠に成功したときの映像です↑
成功した要因
カナヘビの飼育下での冬眠はかなり難しいと言われています。
成功した要因を考察してみました。
・床材が最適だった。(保温、保湿効果が高く、非常に腐りにくい素材で水分量も適度だった。)
・水入れに水を常に入れて置いた。
・保管場所がよかった。(気温や湿度)
・温度が適正だった。(最低4℃、平均約12℃)
・冬眠前まで普通に餌を与えた。
などが考えられます。
どうしても失敗してしまう場合はヒーターなどを買って加温飼育で越冬した方がいいかもしれません。
その場合は→カナヘビ冬はどうする?必要な道具を紹介!(秋冬編)をご覧ください。
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